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困ったIT営業さんたち

年明けから多忙を極め、おまけに風邪で体調を崩してしまったため、久々の投稿です。

商売をしていると、どこで調べたのか、いろんな業者が様々なシステムを売り込みに来ますよね。飛び込みで居座るような無礼な奴は手討ちにしてしまってもいいのですが、テレセールスも迷惑です。特にIP電話関連とか、しつこい業者が多いですね。

実名は挙げませんが、某NTT代理店など、年金暮らしで滅多に電話を使うこともないような老夫婦に高価なビジネスホンやVoIPルータを売りつけたり、断るとまるでチンピラのごとく暴言を吐き、その後何度も嫌がらせの電話をかけてきたり、IP電話導入で整理されて減るはずの回線や通信コストがなぜか増えていたり(既存回線を放置したまま新回線をまるごと追加しただけってのは結構多い手抜き事例です)、手抜き工事でネットワークがダウンしてしまったり、配線を掛け違えていたり・・・。(結構大きな代理店ですが、NTT上層部に告発しておきましたので、いずれ代理店登録を抹消されるでしょう)

更にもっと腹が立つのは、自社の商品の仕様も知らず、勉強もせず、顧客の既存システム環境も調査せず、ただ美味しいセールストークばかりを展開して客を丸め込もうとする営業マンがあまりにも多いという現状です。

実は某得意先で新たな業務システムを導入することになったと言うんで、ユーザ企業側のシステム管理責任者として業者に応対したのですが、仕様書もなし、既存環境調査もなしでいきなり契約、下見もしないまま構築を始めるという・・・。しかもLAN内に勝手に穴を空けるというのです。※穴といってもVPNのトンネルのことで、ドリルで穴を空けるわけではありません。

勿論
「お〜い、ちょっと待った!」
「誰に断って他人の家に土足で踏み込んでんだぁ?」
ですよ。

VPN とは 'Virchal Private Network' の略称なんですが、まぁ、きわめて簡単に説明するなら、遠隔地のネットワークやPCをあたかも隣の机にあるかのように結んでしまう技術のことです。実際にはいろいろな構築方法や技術、セキュリティレベルがあり、構築コストも運用コストもピンキリですが、どんな方法をとろうが、一歩間違えれば他人の家に土足で入り込んでタンスの中を引っ掻き回すこともできるような技術です。それなのに彼らは、商品の仕様も一切開示せず、自分達でも仕様を把握していないままの商品を勝手に他人のネットワークやPCに突っ込もうとしたわけです。

顧客がずぶの素人ならやりたい放題なんでしょうが、拙者自身もVPNはかなり手掛けており、こんな慇懃無礼なやりかたを黙って見過ごすわけには行きません。そこでいつものようにお小言を・・・。

まぁ、無知な営業さんに対してVPNの仕様を説明しろと迫っても仕方がないのですが、せめて事前に技術屋同士で擦り合わせができる機会を設けないととんでもないトラブルになる、ということを営業さん達には分かってもらいたいものです。IP電話も同様ですが、営利優先の‘なぁなぁの営業’で売っていいもんじゃないってことを・・・。よくあるケースなんですけどね。

食品だの生活消耗品だの、売り捨てにできる商品ならこういう無責任な営業(あくまでもたとえです)でも成り立つんですが、ITや通信が絡む商品(サービス)は、技術に無知な営業サイドだけで話を進めてしまうととんでもない事故になります。ネットワークがダウンするとかPCが壊れるくらいならまだしも、情報漏洩や個人情報の流出、はたまたシステムによっては人身に危害が及ぶような事故もあり得るのです。中小企業の社長さんたちも、無責任なセールスマンの口車には乗せられないよう、くれぐれもご注意くださいね!

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