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2006年01月18日

困ったIT営業さんたち

年明けから多忙を極め、おまけに風邪で体調を崩してしまったため、久々の投稿です。

商売をしていると、どこで調べたのか、いろんな業者が様々なシステムを売り込みに来ますよね。飛び込みで居座るような無礼な奴は手討ちにしてしまってもいいのですが、テレセールスも迷惑です。特にIP電話関連とか、しつこい業者が多いですね。

実名は挙げませんが、某NTT代理店など、年金暮らしで滅多に電話を使うこともないような老夫婦に高価なビジネスホンやVoIPルータを売りつけたり、断るとまるでチンピラのごとく暴言を吐き、その後何度も嫌がらせの電話をかけてきたり、IP電話導入で整理されて減るはずの回線や通信コストがなぜか増えていたり(既存回線を放置したまま新回線をまるごと追加しただけってのは結構多い手抜き事例です)、手抜き工事でネットワークがダウンしてしまったり、配線を掛け違えていたり・・・。(結構大きな代理店ですが、NTT上層部に告発しておきましたので、いずれ代理店登録を抹消されるでしょう)

更にもっと腹が立つのは、自社の商品の仕様も知らず、勉強もせず、顧客の既存システム環境も調査せず、ただ美味しいセールストークばかりを展開して客を丸め込もうとする営業マンがあまりにも多いという現状です。

実は某得意先で新たな業務システムを導入することになったと言うんで、ユーザ企業側のシステム管理責任者として業者に応対したのですが、仕様書もなし、既存環境調査もなしでいきなり契約、下見もしないまま構築を始めるという・・・。しかもLAN内に勝手に穴を空けるというのです。※穴といってもVPNのトンネルのことで、ドリルで穴を空けるわけではありません。

勿論
「お〜い、ちょっと待った!」
「誰に断って他人の家に土足で踏み込んでんだぁ?」
ですよ。

VPN とは 'Virchal Private Network' の略称なんですが、まぁ、きわめて簡単に説明するなら、遠隔地のネットワークやPCをあたかも隣の机にあるかのように結んでしまう技術のことです。実際にはいろいろな構築方法や技術、セキュリティレベルがあり、構築コストも運用コストもピンキリですが、どんな方法をとろうが、一歩間違えれば他人の家に土足で入り込んでタンスの中を引っ掻き回すこともできるような技術です。それなのに彼らは、商品の仕様も一切開示せず、自分達でも仕様を把握していないままの商品を勝手に他人のネットワークやPCに突っ込もうとしたわけです。

顧客がずぶの素人ならやりたい放題なんでしょうが、拙者自身もVPNはかなり手掛けており、こんな慇懃無礼なやりかたを黙って見過ごすわけには行きません。そこでいつものようにお小言を・・・。

まぁ、無知な営業さんに対してVPNの仕様を説明しろと迫っても仕方がないのですが、せめて事前に技術屋同士で擦り合わせができる機会を設けないととんでもないトラブルになる、ということを営業さん達には分かってもらいたいものです。IP電話も同様ですが、営利優先の‘なぁなぁの営業’で売っていいもんじゃないってことを・・・。よくあるケースなんですけどね。

食品だの生活消耗品だの、売り捨てにできる商品ならこういう無責任な営業(あくまでもたとえです)でも成り立つんですが、ITや通信が絡む商品(サービス)は、技術に無知な営業サイドだけで話を進めてしまうととんでもない事故になります。ネットワークがダウンするとかPCが壊れるくらいならまだしも、情報漏洩や個人情報の流出、はたまたシステムによっては人身に危害が及ぶような事故もあり得るのです。中小企業の社長さんたちも、無責任なセールスマンの口車には乗せられないよう、くれぐれもご注意くださいね!

2005年12月26日

LBP-2260PSIIで5F55サービスコール

拙者のお得意さんでA3PSカラーレーザーのベストセラー LBP-2260PSII を使っているところがあるのですが(実は拙者がさる筋から激安で調達したのですが)、突然5F55サービスコールが出て停止したとの連絡が・・・。

拙者のうろ覚えでは、確かドラム関連の故障メッセージだったかと記憶していたので(感光ドラムの交換予告は一週間位前から出ていた)予備のドラムと交換すればOKだろう、と乗り込んで行きました。

まずは再起動で怪しい異音が・・・。どうやらカラートナーが回転していない様子。いざ開けてみるとYトナーがそこらじゅうに散らばっている。よく見ると、Yトナーのカバーが中途半端に開いていて、奥のラッチ(正しい部位名称は不知)が外れて引っ掛かっている。こりゃ、いったいどういうわけだい?

通常の使用で外れるわけがない部品なので、紙詰りを強引に引き抜いたか、何かで突っついたのでしょう。まぁ、なんとか復旧できたんで事無きを得ましたが、もし拙者が治療できずにCanonのサービスエンジニア殿にお越し願っていたら、最低でも7〜8万の修理代を請求されるところでした。

一般の方々はデリケートな精密機器を「家電」の感覚で使ってしまうので怖いです。まぁ、仕組みを知らない人にとっては無理もない・・・。「素人は必ず教則本を読まれよ!」「対処方法が解せぬなら、拙者が到着するまで手出し無用に願いたい!」壊れても責任が持てません。どうか、お願いです!

2005年12月24日

電磁波でThinkPadが脳死

とは言っても、私のマシンではありません。私のお得意さんである某リフォーム店の店長さんのマシンなのです。

実は以前から謎の起動不可現象が発生していたのですが、H/Wチェックをしても全く異常なし、HDDにもフラグメントなしという全くの健康体でして、おそらくACの電圧が不安定なのか、あるいは電磁波によるアンダーソン局在という現象なのか、と疑っていたんですが、そうこうしているうちに、とうとうブルースクリーンが出たとの連絡が・・・。

リカバリーもできず、フォーマットも途中で停まる、fdiskでもダメ。ところがHDDを他のPCに繋ぐと正常にマウントするし、FD起動やCD起動では正常に立ち上がる・・・。もしやと思いH/Wチェックをしたところ、オンボードROMが逝ってしまっていました。

過電流が入り込んだのであれば電源基盤周りから先に逝くはずなので、おそらく電磁波なのでしょうね・・・。つい先日も警備保障システムの無線で複数台のPCが同時にクラッシュする現場に立ち会いました。トラック無線やタクシー無線、はたまた携帯電話ですらも半導体を誤作動させることは充分に可能なのです。

今の世の中、あらゆるところに電磁波は存在します。というか、電気のあるところには必ずといっていいくらい電磁波が発生します。多くの場合は人体や機械には無害ですが、ひとたび波長が合ってしまうと電子レンジ状態になり、半導体を破壊することなど朝飯前、火災を引き起こすことすらも可能です。ホント、目に見えないだけに怖いですね。